「死んだらどうなるの?」

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「死んだらどうなるの?」
小さな子供に聞かれたら何と答えるだろう。
「お星様になるんだよ」「天国に行くんだ」
とりあえずは、そいれでいいかもしれない。

では、自分自身に対しては何と答えるのか?
「死んだらホネになる」「千の風になる」??
物質的に見るか精神的にとらえるかでも、答えはちがう。
さらに宗教観もあるだろうから、人それぞれで正解などはもちろんない。

ただ、本書によれば日本においては99%以上が火葬されるわけで、そこには「ホネをどうするか」という問題がついて回る。
「先祖代々のお墓に入るんでしょ?」
とすぐに答えられた人には、この書籍はまだ必要ないかもしれない。

しかし、現代社会において「お墓」をめぐる悩みは、表に出にくいだけで実はかなり根深い。
生涯独身のままの人はどうだろう。
子供のない夫婦や、男の子が生まれなかった家はどうだろう。
離婚、再婚の場合はどうだろう。
そこには言いたくないことや、聞かれたくないこと、考えたくない家庭の事情や個人的感情が複雑にからんでいる。

そもそも「墓」とは何か。
日本人のお墓に対する文化や風習、役割が崩壊しつつある。
新しい価値観がうまれ、それらが受け入れられつつある。

本書は、日本でいちはやく「海洋散骨」を事業化した著者が、自身の体験や使命感を通じて、日本人のお墓事情に一石を投じた一冊である。
「遺骨を海にまくこと」を単なるブームなどという言葉では片付けてはいけない。
著者、村田ますみさんの強い信念と気骨を感じます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023311979

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