《少女の夢~ハンセン病一考~》


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《少女の夢~ハンセン病一考~》

「いつ退園できるかわからない病気。もし退園しても、今のわたしのようにまた入園するかもしれないのに、なんでバレリーナになれる可能性があるだろう。たとえ夢であろうと、バレリーナになった自分を想像している自分がいやになってきた。
(中略)
今はだから私には夢がない。だがわたしは、自分の生きがいのある人生がほしい。生きている、ということを自分自身で味わってみたい。そして社会人として精 いっぱい働いてみたいのだ。療養所のように垣根のない自由な世界で、自分が生きていることを確かめてみたいのだ。もうこれ以上囲いのある生活はしたくな い。できるものなら早く退園し、この十年の空白を埋めたい。
この私の願いを夢といえるなら、わたしは夢を持っているのだ。」
(鈴木敏子「らい学級の記録」再考より抜粋)

これはハンセン病療養所に隔離され、十余年を過ごした女子中学生の卒業の答辞である。


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